未来を日常にする,ものかは。
アップル社は97年のジョブズ氏の帰還で,“PCになりたい病”のベージュのボックスから脱却した。マザーボードを設計する人と,ケースをデザインする人が一緒に働くという哲学が育ち,iMacが生まれ,新iMacも革新的なものとなった。SF映画で,ベージュのボックスをみたことがあるだろうか? そのボックスにメーカーの名前が入っていただろうか? インテル社は新しいものを出そうとしているが,それは美大の新卒者が考えるようなデザインばかりだ。
新iMacは発売日延期であれこれ混乱している。アップル・ジャパンも4月前半と云った次の日に3月末に直したりして,まぁ大変そうだ。お店の店頭にも並んでいるようになったが,貴重品のようにガラス張りに入れられているところが多く,なんだかなと思っていると,1階エロゲ売り場でアップルのスペースも半分になってリニューアルしたTゾーンでは,気楽に触れたので遊んできた。はえー(←つーかいつも使ってるマシンが遅いのでそう感じるだけか。
雑誌などではもう載っている,真ん丸いマザーボードはかなり笑えるものがある。頭のどこかに四角なのが当然だろという観念が拭えない自分がいることにも気付く。やっぱり新iMacは,いまだに不可思議な存在だ。どう使ったらいいのかわからない,SFの一場面にでも出てきそうな代物と感じるのだが,…たぶんこれは普通になる。普通になるための力を備えているのだ,真っ白い丸いボックスの内に。
|